【初出】2005.8.5
はてさて……実は「Come on, Let's play!!」の第二段のみたいなコンセプトのイラスト。T中隊発行の「Number10 PLATOON vol.20 〜VIETNAM〜」の裏表紙の、別レイアウトバージョンです。
タイトルの「Der-Ritt-der-Walkueren」とは、ワーグナー作曲「ワルキューレの騎行」の原題。
楽劇全4部作「ニーベルングの指輪」の第二部「ワルキューレ」第三幕冒頭で使用されている曲で、イギリスの調査団体が「ドライブ中に聞くと(史上)最も危険な曲」という調査結果を出したことでも知られてたりします(大爆笑)。
ミリタリーマニアやクラシック音楽と縁遠い方にとっては、映画「地獄の黙示録」で、キルゴア大佐率いる第一騎兵師団が、ベトコンが潜伏する村をヘリで強襲する際にかけたBGMとしての方が有名かと。……で、イラストの元ネタとしてもそっち。
まぁ……どうも、(ベトナム戦争ではないが)「地獄の黙示録」を見て、実際に同じことをやっちまった米軍部隊もいたらしいとの噂も聞きますが……というのはこぼれ話。
で、手前で飛んでるサーフボードも、映画「地獄の黙示録」からでして……この映画の一番の見所(!?)である映画前半で登場する、第一騎兵師団を率いているキルゴア大佐のサーフボードです。
実はこのサーフボード……映画を食い入るように見ているとわかるのですが……シーン毎でサーフボードのデザインが違う(大爆笑)。
ヘリにぶら下がっているところと、その直後の(第一騎兵師団から奪った)船の上にある時は、「ほぼ」同じ柄なのですが……夜にバーベキューをやってるシーンで背景でサーフボードをヘリに運び込もうとしているシーンでは……柄が明確に違ってたり。
まぁ、イラストの想定的には(同映画内であった)、モロにジュディスが第一騎兵師団側。で、フェリシアが空爆される側のベトコン側……色合い的にはそんな想定なんです。
フェリシアの浮き輪の「VIET-NAM」の文字が左右反転して見えるのは……本当は浮き輪の裏側に文字があって、「黒で透けてるビニール素材」ってことを描きたかったのだけど……ちょっと上手くいってないですね(汗)。
気が付くとフェリシアの髪型がツインテールになってたりするのですが……理由は単純で、ティファニーが時々ポニーテールにすることがあるんで、じゃぁ(フェリシアが)髪型変えたついでに、結う時には「みつあみ」か「ツインテール」にしよう……って位の軽い気持ちから。
ちなみに、フェリシアは「Number10 PLATOON vol.20 〜VIETNAM〜」と併発行の「Hercules〜その背に乗って運ぶもの〜」では、ヒロインのティファニーの上司役として登場しますが……ティファニーとフェリシア、出てくるたびに「どこか」違う(笑)。
ティファニーは、毎度シーン毎で髪型(結い方)を変えてるのですが……フェリシアは、毎シーン「かけてる眼鏡」が違う(笑)。
何気に「その時やってる行動内容」によって眼鏡を変えてます。……そういうトコだけは芸が不要に細かいんですよね……私の漫画って(汗笑)。
一方ジュディスですが……この髪型にしてやっと「ガ●ィちゃん」という呼ばれ方を(周囲から)されなくなりました。
「Hercules」では、CCT(コンバット=コントロール=チーム:米国空軍特殊部隊)の一員として登場してます。T中隊の私が描く娘達の中で一番「やんちゃ娘」でしょうか。
それにしても、別のイラストのコラムでも描きましたが……やっぱり、若干ずつ胸、減ってるよな?お前。……もしかして一部での「貧乳ブーム」にでも乗っかってるつもりなのか?(汗笑)
その実、別にそんな「流れ」なんて気にしてなくて……単に私の、こいつを描く時の体型のディフォルメの手癖が変わってきてるだけなのですが……。
このイラストのタイトルを上記にするか「Operation "Rolling-Thunder" !?」にしようか、(「Number10 PLATOON vol.20〜VIETNAM〜」の裏表紙を)印刷所に入稿する寸前まで悩んでました(「ローリング=サンダー」作戦というのは、ベトナム戦争で米軍が北ベトナムを爆撃した「北爆」の作戦名)。
まぁ、どちらのタイトルにしても、このイラストの「瞬間その後」を言い表してまして……フェリシア、浮き輪にのってた(小回りきかなかった)のが、お前のミスだよ……驚いて上見てる場合じゃないぞ。ナマンダブ(笑)。
|